再生可能エネルギーの種類と特徴

最終更新日 2024年9月15日 by iryou

再生可能エネルギーとは再生が可能なエネルギーという意味で、石油や石炭のように自然界にある資源ではあるけれど使い続けると減ってしまうようなものではなく、太陽光や風の力・水など自然界にある続ける資源を使ったエネルギーのことを指します。
いつまでも減ることもなくなることもなく、繰り返し使えるので「再生可能エネルギー」といわれるわけです。

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再生可能エネルギーの種類を星野敦氏に聞く

太陽光や風量、水力だけでなくバイオマスや地熱、雪氷熱や温度差熱を利用するものもあります。

Influx.incの星野敦氏にインタビュー!星野氏の人物像・洋上風力発電構築への意気込みとは?

太陽光発電

太陽光発電はシリコン半導体を活用したパネルに太陽光が当たることで、光エネルギーを電気エネルギーに変換する装置です。
日本でもその利用が増えてきていて、2016年には3,910万kwの電気量に到達しました。
設備の設置に初期費用が掛かりますが、住宅の屋根や壁などに設置をすることが多いので広い場所を必要としないことや、土地活用としてたくさんのパネルを設置して大量の電気を発電することが特長です。
また災害時でも太陽光さえ当たれば発電できることもメリットとなります。

風力発電

風力発電は2000年以降に導入が増えて、2016年末までには全国に2,203基もの風車が設置され335万kwの電気を発電するまでになりました。
風力発電は変換効率が高く大量の電気エネルギーに変換できることや、太陽光とは異なり夜間でも風邪を利用できることがメリットです。
陸上だけでなく海上においても設備を設ければたくさんの風を受けて発電することが可能なので、養生風力発電も検討されています。

水力発電

水力発電は水資源に恵まれた日本だからこそできることで、大規模なダムや中小の水力発電所を設置して河川や農業用水などを活用します。
太陽光や風力のように天気に左右されることなく安定した供給ができることや、水力発電に関して実績があるのでノウハウが豊富なことがメリットです。
発電時にCO2を輩出しないことも水力発電の魅力です。

バイオマス

バイオマスとは動物の排せつ物や生ごみなどを生かして発電がおこなわれる方法で、これらの生物資源を直接燃やしたりガス化して発電する仕組みです。
CO2を排出しないので地球温暖化対策となり、廃棄物を再利用するため削減を図ることができます。
農村や漁村、山林地域でバイオマスが利用されやすいことで、自然循環機能が充実して持続的発展をすることも期待されています。

地熱

地熱というのは地面の下の熱のことで、火山国である日本では戦後からその利用が注目されてきました。
1966年に初めて地熱発電所が設けられ、純国産のエネルギーとして主に東北や九州で運転されています。
発電に使用した熱は農業用のビニールハウスや地域の煖房用に使われます。
地熱は昼夜関係なく蒸気を出しているので、24時間いつでも発電が可能なことや、枯渇する心配がないことが特徴的です。

雪郡熱

雪郡熱とは雪や氷を使って冷熱を必要とするときに作る電気で、寒冷地域において常に5度を保つ玄米貯蔵庫や、夏場にガラス温室を冷房するためなどに利用されます。
農産物貯蔵の利用が負うことが特徴ですが、居住空間にも使用されることもあり、そのシステムを活用したマンションは平成14年に「資源エネルギー庁長官賞」を受賞しています。

温度差熱

温度差熱というのは、夏は外気よりも水温の方が低く冬は外気寄りの水温の方が高いという水の持つ熱の温度差を活用して、ヒートポンプで熱を発生させる仕組みのものです。
例えば泉温が40度の温泉地では、使用した湯をろ過してヒートポンプを使って温水タンクで熱を発生させ、その熱を翌日の温泉水を加熱するというシステムにしています。
また大阪を流れる堂島川と土佐堀川の間で、大気と水温の差を活用した熱供給施設を設けています。
さらに瀬戸内海に面する地域で、海水の温度差を活用した施設を旅客ターミナルビルの地下に設置して温水と冷水を造り、ビル内の空調を行っているという例もあります。

再生可能エネルギーの3つの条件

これらのように自然会の資源や廃棄物などを活用してエネルギーを作ることが再生可能エネルギーなのですが、「再生可能エネルギー」と謡うには3つの条件があるのです。

枯渇しない

1つは「枯渇しない」ことです。
使ううちに減っていき最後にはなくなってしまうような資源ではなく、いつでも永遠に活用ができるものでなければいけません。

どこにでも存在する

2つ目は「どこにでも存在する」ということです。
日本国内のある地域だけで発電ができず、それを全国に流通させるにはコストも時間もかかり、発電量にも限界が来てしまいます。
そのようなものではなく、どこでも発電することができてどの地域でも地元のエネルギーが使えるようにできることが大切なのです。

CO2を増やさない、排出させない

そして3つ目は「CO2を増やさない、排出させない」ことです。
実際に世界樹で異常気象が起きたり海の氷が溶けたりするのは地球温暖化が起こっているからで、その原因はCO2によるものが大きいといわれていて、世界中で地球温暖化対策を行っています。
そんな中、これからの日本でCO2を発生させないように努めることが重要なので、再生可能エネルギーはCO2を排出させないことが大切なのです。