ゴミ屋敷の実情と解決策

最終更新日 2024年9月15日 by iryou

久々に実家に戻ると床に物が溢れていて足の踏み場もない状況になっていたり、仕事や私生活で多忙な日々が続き片付けをする時間が確保できずにいた場合など、生活している環境がゴミ屋敷になってしまう事例は珍しい事ではありません。
今日ではテレビ番組で取り上げられたりインターネット上で記事が公開されるといった事例も増えているので、言葉と共にどのような状況下の事を指すのかも広く認知されるようになっています。

 

ゴミ屋敷とは

そのようなゴミ屋敷とは住居内や住宅の周囲が本来であれば捨てるべき物で溢れていたり、物件が不要物で埋もれてしまっている様子の事を指します。
溜まっている物は生活を営んでいる住民が生活を送る上で生じたゴミはもちろん、最寄りのゴミ集積場などから拾い集めて持ち帰ってきている事例もあります。

こうした状況下にある住宅が話題になる事が多いのは、足の踏み場もない状況下であるのにも関わらず毎日生活を送っているという様子が関係しているのですが、生活を営んでいる方は様々な年齢や性格であるものの、多いのは一人で暮らしている高齢者かつ近隣住民や親戚などとコミュニケーションを取る機会がそう多くない方で、年齢が若い方の場合は仕事などに追われていて生活がままならないほど忙しく過ごしている方です。

ゴミ屋敷になっている方は決して片付けができないわけではないですし、むしろ人一倍綺麗好きな性格をしていたのに気が付いた時には不要物で溢れかえっていたという事も珍しくなく、元来は綺麗好きなのに不要物で溢れるのは心理面も関係しています。

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ゴミ屋敷になってしまう理由

様々なケースがある中で最多なのが根本的にゴミが捨てられないといった事であり、捨てられない理由としてはこれまでパートナーや家族がゴミ捨てを定期的に行っていたものの、パートナーや家族がゴミ捨てを行わない状況下になった時、根本的にゴミ捨てをするという概念や習慣が無いが故に次々と不要物は生じるのにも関わらず、捨てないため溜まる一方になります。

他にも物を捨てるという考えは持っていても、勿体無いという心理が強く働いてしまい捨てられずにあらゆる物を持ち続けてしまう事で物が溜まり続ける事例もあります。

また、比較的若年層に多いのが仕事面などでプレッシャーや緊張感を覚える機会が多々ある方が、心理的な負担を解消させるために取り分けて必要としていないのにお金を払ってお買い物をする事で一時的に気持が楽になる様子から、お買い物を続けてしまい結果的に室内に許容量を超えた物が置かれてしまう事です。

 

周囲の方々からの相談によって対策が開始される事例も多い

個々によって異なるきっかけで生じるゴミ屋敷は、室内や自宅の周囲が物理的に物で溢れるので生活をしている当人が最も狭さや足元が不安定といった影響を感じますが、周囲で生活をしている近隣住民の方々にも大きな影響を与えてしまいますし、当人よりも周囲の方々からの相談によって対策が開始される事例も多いです。

放置されている物の中にジュースなどが入っていたペットボトルや食べ残した食べ物など有機物が存在していると、強い臭いが発生しますし臭いは気温が高くなるほど強まります。

ゴミが置かれている期間が長きにわたっている場合にはねずみやゴキブリ、ハエといった虫や生き物が数多く発生する上に、虫や生き物が発生している環境下で生活を送ると生活をしている方の健康状態にも影響が及びますし、生まれた虫や生き物が近隣住民の自宅や車庫に入り込んだり壁などに穴を空けてしまう心配もあります。

 

溢れているゴミが要因で発生した火災が大規模になる恐れが高い

物理的に物が多いという事は火種があるとすぐに大きな炎となって燃え広がってしまうので火災が発生する恐れも高まり、ペットボトルなど一つ一つの物が軽量で風に舞いやすい物が多いので、溢れているゴミが要因で発生した火災が大規模になる恐れが高いです。

尚且つゴミと共に長年にわたって蓄積している埃やカビ、雑菌などを吸い込むと喘息やアレルギー反応を引き起こし、一時的な症状ではなく以後喘息持ちやアレルギー体質に身体が変化してしまう可能性も高いため、ゴミ屋敷にしないように気をつけつつ既に不要物で溢れてしまっている時には、できるだけ早く物を取り除き元通りの綺麗な状態に戻す事が大切です。

対象の物件で生活を送っている方に片付ける気持があるのなら、物で溢れている物件の片付けを専門的に行っている業者にサポートを依頼すると速やかに解決します。

一方で、生活を送っている方が不要物の事を不要と捉えていなかったり片付けをする事について難色を示すのなら、じっくりとお話し合いをしたり説得をして粘り強く対応する事が重要なのですが、予め念頭に置いておくのは単独でお話し合いや説得を試みるのではなく、近隣で生活をしている方々と協力して対応していく事であり、お話し合いをしても相変わらず拒む様子であれば行政に相談を持ちかけるといった選択肢も持つようにしましょう。

 

まとめ

そして、個人的にゴミ屋敷を解消していきたいのならゴミ袋を100枚以上用意し、一度に大きな物や多くの物を積んで処理場に運べるように軽トラックやライトバンも手配しておくと円滑です。